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TaoTronicsのインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 92」をレビュー

どうも、すけろく(@sukeblog314)です。

完全ワイヤレスイヤホンは「カナル型」と「インナーイヤー型」の2種類に分類されるが、どちらのタイプも長所と短所があるため人によって好みが分かれるところ。

個人的には没入感の強いカナル型のイヤホンが好みで、自宅ではagの「TWS04K」を、外出先などではノイキャン搭載の「AirPods Pro」を使用することが多い。

とはいえ基本的には2つのタイプを柔軟に使い分けている。集中したいときはカナル型、近くに人がいる場合や軽く音楽を楽しむときはインナーイヤー型という具合にだ。

今回僕が皆に紹介するのは、高コスパで安定した音質に定評のある"TaoTronics"が初めて手がけるインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 92」。

以前当サイトで紹介したTaoTronicsの「SoundLiberty 53」が非常に優秀なモデルだったので、僕個人としての本製品への期待値はかなり高くなっている。

すけろく
すけろく
どんな仕上がりになったか楽しみだ

本記事ではTaoTronicsの「SoundLiberty 92」の特徴や音質について紹介する。

SoundLiberty 92の特徴と外観

SoundLiberty 92の特徴
SoundLiberty 92はこんなイヤホン
  • インナーイヤー型イヤホン
  • 13mmの大口径ドライバー搭載
  • 合計30時間の連続再生
  • SBCとAACに対応
  • IPX7の防水性能

SoundLiberty 92」はTaoTronicsが初めて手掛けたインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンで、直径約13mmの大口径ドライバーを搭載しているのが特徴。

Airoha社の最新チップ "AB1536U"と左右同時伝送技術を採用することによって非常に高い接続安定性を発揮し、遅延や音飛びノイズ混入を最小限に抑えている。

イヤホン本体はIPX7の最高レベルの防水性能を備えているため雨に濡れても大丈夫。万が一、完全に水没させてしまっても問題なく使い続けることができるはずだ。

イヤホン単体での再生時間は約5時間。コーデックはSBCとAACに対応している。

SoundLiberty 92の付属品同梱品はSoundLiberty 92本体、充電ケース、USB Type-Cケーブル、取扱説明書。

インナーイヤー型イヤホンなので当然イヤーピースは付属していないのだが、近頃はカナル型イヤホンばかり紹介しているせいか最初は欠品かと思って焦ってしまった。

充電用のUSB Type-Cケーブルは「SoundLiberty 53」と同じく短い。ケーブルの長さが約18cmしかなく、非常に短くて使いづらいのでもう少し伸ばして欲しいところ。

SoundLiberty 92のイヤホンイヤホン本体のフォルムはノズル(持ち手)の部分を除けばAirPodsと非常によく似ているため、一見するとAirPodsの黒色バージョンといった印象を受ける。

AirPodsのノズル部分が円柱状であるのに比べて「SoundLiberty 92」のノズル部分は角柱状。そのため、指でつまんでも滑りにくく比較的操作がしやすくなっている。

SoundLiberty 92のデザインハウジング部分にはLEDインジケーターとタッチセンサーを搭載。直径13mmの大口径ドライバーが内蔵されているとは思えないほどスタイリッシュな仕上がりだ。

「SoundLiberty 53」ではセンサーが反応する部分が分かりにくく誤操作が多かったが、本製品はセンサー部分が縁取られているため操作性が向上している。

また「SoundLiberty 53」はセンサー部分を指で押すとパキパキという音が鳴っていたのだが、本製品ではその点も改善されて音が鳴らなくなっている。

SoundLiberty 92の重量イヤホンの重量は片耳4.7g、両耳合わせて約9gとこのサイズ感だと軽いほうだろう。

SoundLiberty 92の充電ケースZippoライターよりもコンパクト

充電ケースのサイズは47.4×54.4×23.8mmと正方形に近い形をしている。片方の手のひらで完全に包み隠すことができるほど小型なので持ち運びも楽チンだ。

ケース中央には銀色でTaoTronicsの文字が入っていてかなりカッコいい。表面のカラーは黒一色だが光沢があるため安っぽさはなくむしろ高級感がある。

また、ケース表面は指紋が付着しないように加工されているため、手汗が気になるという人でもケースのデザインを損なうことなく綺麗に使い続けることができる。

充電ケース内部はイヤホンを縦向きに収納する仕様でこの辺りもAirPodsに近い。

ケースの蓋部分にマグネットは内蔵されていないようだが、蓋が一気に開かないような設計になっているようで落下させたとしてもイヤホンが飛んでいくことはなさそう。

ケースの上蓋を開いて中央にはリセットボタンを搭載。一度ペアリングしたデバイスなら自動的に再接続されるが、接続できない場合はこのボタンでリセットが可能だ。

SoundLiberty 92のサイズ比較AirPods(左)、SoundLiberty 92(中)、X3 ANC(右) 

完全ワイヤレスイヤホンのなかでも同じ四角形タイプの充電ケースが使用されているモデルを3つピックアップ。充電ケースのサイズ感やデザインを並べて比較してみた。

左からAirPods、SoundLiberty 92、X3 ANC。サイズ感はどれも似たようなものだが、SoundLiberty 92はAirPodsほど滑らかではなくシャープな印象だ。

ケースの厚みに関してもX3 ANCよりも薄くてスリム。個人的な意見だが充電ケースのデザインやクオリティだけならAirPodsや他のモデルよりも優れている気がする。

イヤホンと充電ケースを合わせた総重量は約44g。50グラム以内に収まっていて軽量。

内蔵ドライバーの口径はそれぞれ13mm(左)と6mm(右)

最後に「SoundLiberty 92」(左)と「SoundLiberty 53」(右)を見比べてみよう。

SoundLiberty 53は充電ケースが楕円形だったが本製品では四角形に。イヤホンも、SoundLiberty 53は丸みを帯びていたのに対して本製品は少し角張った形状。

サイズ的には充電ケースだけでなくイヤホン自体も僅かに小型化しているように見える。搭載されているドライバーは「SoundLiberty 92」の方が大きいのに不思議だ。

SoundLiberty 92の充電形式

SoundLiberty 92の充電端子SoundLiberty 92」の充電端子はUSB Type-Cを採用。「SoundLiberty 53」ではMicro USB端子が採用されていて汎用性に欠けていたがこの点も改善された。

SoundLiberty 92の充電方法充電端子は充電ケースの底面に配置。ケースの充電が始まるとケース表面のTaoTronicsの文字横に内蔵された充電インジケーターが白色に点滅するようになっている。

SoundLiberty 53」と同様にワイヤレス充電には対応しておらず少し残念。フル充電にかかる時間は約1時間20分ほどで最大約30時間の連続再生が可能だ。

SoundLiberty 92の装着感

SoundLiberty 92の装着感耳に軽く掛けるタイプだがフィット感は良好

SoundLiberty 92」はインナーイヤー型で耳に引っ掛けるタイプなので、カナル型の完全ワイヤレスイヤホンと比べると耳の奥深くまで差し込むことができない。

とはいえフィット性能が悪いというわけではない。普段からカナル型のイヤホンを使用している僕には少し物足りないというだけで、フィット性能は十分に高いだろう。

また、カナル型イヤホンに特有の密閉感や息苦しさをほとんど感じないので、リラックスしながら気軽に音楽を楽しむことができた。

イヤーピースの密着感や耳道が塞がれる感覚が苦手という人は一定数いると思うので、そういった人には「SoundLiberty 92」などのインナーイヤー型をオススメしたい。

SoundLiberty 92の音質

SoundLiberty 92の音質音質はあと2歩、3歩といったところ

音質に関しては残念ながら僕が期待していた音質には届いていなかった。

大口径の13mmドライバーを搭載していることと、前モデルの「SoundLiberty 53」の音質が優秀だったことで「SoundLiberty 92」の期待値が上がっていたのは確か。

ただ、その点を差し引いてもやはり物足りなく感じてしまった。インナーイヤー型なので音が多少篭るのは仕方ないが、全体的にぼんやりとした音になっている感がある。

音質にこだわりをもっている人にはあまりオススメはできないが、気軽に音楽を楽しむ場合やほかの作業をしながら音楽を聴いたりするときには重宝するだろう。

TaoTronicsにとって初となるインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンなので、イヤホンとしてはまだまだ未完成だと思っている。今後の改良に期待したいところだ。

SoundLiberty 92のレビューまとめ

SoundLiberty 92のレビューSoundLiberty 92」は音質については少し物足りなさがあるものの、5,000円以下のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンとしては優秀な部類に入るだろう。

どちらかと言えば、じっくり音楽の世界に没頭したいという人よりも、ながら視聴や気軽に音楽を楽しみたいという人に向いているイヤホンだ。

そのため、同じ価格帯でもより良い音質で音楽を楽しみたいという人にはTaoTronicsの大人気モデル「SoundLiberty 53」をオススメしたい。

すけろく
すけろく
用途に応じて使い分けるのもアリだな

「SoundLiberty 92」のカラーはブラックのみ。販売価格は4,999円でコスパ良しだ。

気になる人は是非チェックしてみて欲しい。

では、今回はこの辺で。

すけろく(@sukeblog314)でした。

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