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1年で大幅に進化を遂げたAVIOTの超高コスパ完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01gv」をレビュー

どうも、すけろく(@sukeblog314)です。

日本発のオーディオブランドと言われて真っ先に思い浮かぶのはなにか。おそらく多くの人はソニーやオーディオテクニカなどの有名どころをイメージすることだろう。

いわゆる先駆者と呼ばれるブランドの競争力は高く品質面でも頭ひとつ抜けている。そして、それは成長を続ける完全ワイヤレスイヤホン市場においても同様だ。

とはいえ新興のオーディオブランドも負けてはいない。知名度で大手ブランドに劣る部分をコスト削減やユニークな販売戦略で補うことで独自の競争力を獲得している。

特にここ数年で急速に知名度を高めているオーディオブランドが「AVIOT」だ。

AVIOTは2018年に設立したばかりのブランドにも関わらず、翌年には国内最高権威のオーディオビジュアルアワード「VGP2019」で多くの賞を受賞した期待の星。

今回僕が紹介するのはAVIOT最大のヒットモデルである「TE-D01g」をベースにして、その基本性能を数段階引き上げた完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01gv」だ。

すけろく
すけろく
TE-D01gの進化版ってことだな

本記事ではAVIOTの最新モデル「TE-D01gv」の特徴や使用感について紹介する。

TE-D01gvの特徴とデザイン

TE-D01gvの特徴とデザインTE-D01gv」はAVIOTの大人気モデル「TE-D01g」をベースに、Qualcomm社の最新チップ"QCC3040"を搭載するなど基本性能を大幅に高めた最新モデル。

コーデックに関してはSBC、AAC、aptXだけでなく新たにaptX Adaptiveにも対応し、より高音質なサウンドと接続安定性をバランス良く楽しめるようになった。

イヤホン単体での連続再生時間は約11時間、ケースも併用すれば約50時間は使用可能。

ちなみにベースモデルの「TE-D01g」は連続再生時間が約10時間だったので、「TE-D01gv」は約1時間ほどバッテリーの持続時間が伸びているようだ。

そのほかにもドライバーユニットの改良や、高感度MEMSマイクの採用による通話品質の向上など、さまざまな機能が向上し非常に魅力的なモデルに進化している。

TE-D01gvはVGP2020で2つの賞を受賞パッケージにも記載されているが、「TE-D01gv」は国内最高権威のオーディオビジュアルアワード「VGP2020」で2019年に続きコスパ大賞と金賞を受賞している。

TE-D01gvの同梱品同梱品は「TE-D01gv」本体、充電ケース、USB Type Cケーブル、標準イヤーチップ(S/M/L)、ユーザーマニュアル、製品保証登録カード。

付属のイヤーピースは一般的なソフトタイプ。ユーザーマニュアルは全て日本語で記述されているのはもちろん、イヤホンの使用方法が丁寧に記されていて好印象だ。

TE-D01gvのイヤホンの形状イヤホン本体は遮音性の高いカナル型を採用している。全体的に滑らかで丸みを帯びた形状になっているため、男女を問わず親しみやすいデザインと言えるだろう。

ハウジング部分にはAVIOTのロゴが刻まれている。また、この部分は本体のカラーによって異なる色が使われており、今回購入したブラックではシルバーとなっている。

イヤホンの操作に関しては「TE-D01g」と同様にボタン式を採用。音量調整などの基本操作から、新たに搭載された外音取り込み機能のON/OFFまでまとめて操作できる。

イヤホンの厚みは約1.5cmほどで、装着したときに少し耳から飛び出す程度のサイズ。

耳道のかなり奥深くまで挿入できるデザインになっているため密閉感が非常に高く、完全ワイヤレスイヤホンに遮音性の高さを求める人には向いていると思われる。

TE-D01gvとag TWS04Kの比較以前当サイトで紹介した「ag TWS04K」と「TE-D01gv」を並べて比較してみる。

「TE-D01gv」の形状やサイズは「ag TWS04K」と非常によく似ており、価格に5,000円以上の差があるとは思えないほど素晴らしいクオリティに仕上がっている。

TE-D01gvのイヤホンの重量イヤホンの重量は両耳合わせても約9gと軽く、耳への負担が最小限に抑えられている。

イヤホン単体の連続再生時間は約11時間だが、その間ずっと装着しても密閉感による息苦しさを感じることはあっても、重量による疲労を感じることはないだろう。

TE-D01gvの充電ケースのデザイン充電ケースは完全ワイヤレスイヤホンのケースとしては珍しく立方体のような形状。

ケースの形状自体は「TE-D01g」と変わらないが、ケース下部に指紋の目立ちにくいマット加工が施されているためデザインがより洗練された印象を受ける。

TE-D01gvの充電ケースのサイズ充電ケースのサイズは45×44×32mm。縦と横の寸法だけならAirPodsの充電ケースよりも小さく、バッグの中に放り込んでしまえばすぐに見つけ出すのが困難なほど。

指先で摘めるほどの大きさしかないので持ち運びも簡単。ただ、ある程度の厚みがあるのでパンツのポケットに入れると少し膨らみが気になるかもしれない。

TE-D01gvの充電ケースの重量左右のイヤホンを含めた充電ケースの重量は約49gとかなり扱いやすい重量だ。

TE-D01gvの充電端子はType-Cを採用充電ケースの背面には充電用のUSB Type C端子を配置。充電用のUSB Type Cケーブルは付属品として同梱されているがACアダプター等は付属していないので注意。

TE-D01gvの充電ケースの内部ケース内部はイヤホンが収納できる最低限のスペースのみ確保されていて無駄のない造りだ。仮に、これがアクセサリーを収納するケースだと言われても驚かないだろう。

蓋の部分には強力なマグネットが内蔵されていて簡単に蓋が開くことはない。また、蓋内部にウレタンの緩衝材が敷かれているためその点でもイヤホン本体の保護は万全だ。

TE-D01gvの充電方法

TE-D01gvの充電方法イヤホン本体のバッテリーが減ると女性の声でアナウンスが流れる親切設計になっているのだが、1分ほどの間隔で繰り返しアナウンスが流れるため正直忙しない。

そんなに何度もアナウンスしなくても大丈夫なんだけどな…って感じだ。

イヤホン本体をフル充電するのに必要な時間は約1.5時間ほど。それで約11時間の連続再生が可能なのでかなりのロングバッテリーといって良いだろう。

ベースモデルの「TE-D01g」ではフル充電に約2時間はかかっていたので、「TE-D01gv」では約30分ほどフル充電にかかる時間が短くなっている。

TE-D01gvの充電ケース外部のデザイン充電ケースにはバッテリーインジケーターを内蔵。充電ケースへの給電中はバッテリー残量に応じてインジケーターが点滅するためバッテリー状況を一目で確認できる。

インジケーターが1つ点灯すれば約25%、4つ全てが点灯すれば充電は完了だ。

ちなみにイヤホン本体にもLEDが内蔵されている。イヤホン本体の充電中はそのLEDがオレンジ色に点灯する仕組みらしいが、そちらは少々見づらく分かりにくい。

もう少しイヤホン本体のバッテリー残量をパッと見て判断できれば良かったと思う。

TE-D01gvの装着感・使用感

TE-D01gvの装着感と使用感TE-D01gv」は耳から少し飛び出すデザインではあるが、カナル型で耳道の奥深くまでズズズっと差し込むことができるためフィット性能はかなり高い。

口元を動かしたり咀嚼したりすると少しイヤホンが浮く感覚はあるものの、それ以外では激しい動きのなかでもイヤホンがズレたり外れたりすることはなかった。

TE-D01gvのイヤーピース付属のイヤーピースでも装着感は上々だが、試しにイヤーピースで人気の高いfinalの「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」と「SednaEarfit XELASTEC」を装着した。

どちらのイヤーピースも問題なく装着することができたが、特に「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」と「TE-D01gv」との相性は抜群であるように感じる。

「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」は「ag TWS04K」のイヤーピースとして採用されているもの。形状の近い本製品に向いていると思っていたがその装着感は想像以上。

付属のイヤーピースよりも吸着力が高く耳道にキュッと吸い付くため、ノイズキャンセリング機能が搭載されていないとは思えないほどに高い遮音性を発揮してくれる。

また、イヤーピースを別の物に交換すると充電ケースに戻せなくなることもあるが、どちらのイヤーピースを装着した場合でもきちんと充電ケースに収納することができた。

もしあなたが「TE-D01gv」の購入を検討していてより高い遮音性を求めるなら、どちらかのイヤーピースをセットで購入するのも良いかもしれない。

TE-D01gvの音質

TE-D01gvの音質TE-D01gv」はチタン蒸着PU振動板とネオジウムマグネットを組み合わせた6mm口径ドライバーを搭載し、日本人の耳に合わせたバランスの取れた音質を実現している。

ベースモデルの「TE-D01g」も聞き疲れしにくくバランスの取れた音質に定評があったが、本製品ではより滑らかで歪みの少ないクリアなサウンドに進化している。

また、新しくアンビエントマイク(外音取り込み)機能が搭載されたことも大きい。イヤホンを付けたまま周囲の音が取り込めるようになったため使い勝手が向上した。

ただ外音取り込み機能をONにしたときに音楽が一時停止する点は改善を求めたい。音楽を停止させることなく周囲の音を取り込めるようになれば完璧と言って良いだろう。

TE-D01gvのレビューまとめ

TE-D01gvのレビューTE-D01gv」は2019年に発売された「TE-D01g」から性能が格段にブラッシュアップされて、より欠点の少ない完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっている。

アンビエントマイク(外音取り込み)機能に関しては不満が残るがそれ以外は大満足だ。

価格が「TE-D01g」に比べて2,000円ほど高くなってはいるが、それでも1万円以内に収まっているので完全ワイヤレスイヤホンの入門機としてもオススメできる。

カラーはブラック、カーディナルレッド、アイボリー、パールホワイトの4色。カラーバリエーションが豊富で選択肢の幅が広いのもAVIOTの強みと言えるだろう。

すけろく
すけろく
文句なしでオススメできる一品だ!

では、今回はこのあたりで。

すけろく(@sukeblog314)でした。

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